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トルコ 建国一〇〇年の自画像

トルコ 建国一〇〇年の自画像/内藤 正典
2023年8月18日/286ページ
目次:はじめに──トルコの「表の顔」 トルコの地域的多様性──沿岸と内陸 一九九〇年代──不安の時代 エルドアン政権への道──障壁と功績 EU加盟交渉の困難な道のり 世俗主義をめぐる闘い──軍部と司法の最後の抵抗 エルドアン政権、権力機構の確立──権力の集中はなぜ起きたか 揺らぎなき「不可分の一体性」と民族問題──クルド問題の原点と和解プロセスの破綻 直面する課題──いかにして難題を乗り切るか 建国一〇〇年の大統領


 欧米など他国が描く「肖像画」ではなく、トルコ自身による国の「自画像」はどのようなものか、そのためにどのような困難があったのかについて解説している本です。
 トルコ研究の第一人者といわれるだけあって、元首クラスの政治家へのインタビューのほかトルコ国内をくまなく回っておられることから、かなり具体的にトルコという国の政治面を紹介しています。



イスラム世界では、まず商売があって、その先で相手が「敵」だということになったら戦えばよいのである。(239ページ)
トルコは、自国が侵略されない限り、決して ロシアと戦争をする気はない。(vi)
 アメリカ、ヨーロッパからの見方では、「トルコはロシア寄りだ」となるのでしょうが、このようなトルコという国を理解すれば、ウクライナ・ロシアのどちらよりでもないことが理解できます。
 トルコがロシア富裕層の旅行先であったり、ロシアからの避難する人々を拒まない理由は、まさにここにあるのでしょう。
 したがって、トルコにとって今は「商機」だということでしょうか。



世俗主義の国家原則を維持し、その枠組みの中で イスラムの信仰 もまた維持する。(264ページ)
 筆者はこのようなことが、トルコ国民の強さや困難に対するレジリエンスの根源となっているといいます。
 また、トルコでの大地震やコロナ禍における政府の対応がそれを物語っていると分析しています。
 大統領に権力が集中してきているといわれていますが、このようなエルドアン政権の行動が国民の信任につながっているのでしょう。





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