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輝く農山村 オーストリアに学ぶ地域再生

輝く農山村 オーストリアに学ぶ地域再生/寺西 俊一、石田 信隆 編著
2018年12月10日/216ページ
目次:ここに幸せがある―オーストリアの農業・農山村 農業・農山村を支える制度と政策 農山村ゲマインデの多様な自治の姿 地域住民みずからが取り組む「村の再生」 自然の恵みを活かしたエネルギーと地域の自立 座談会―オーストリア現地調査から見えてきたこと―モニカさんを囲んで


 日本の農山村の将来のためにオートリアで調査した農山村の姿が参考になるとして、その政策・制度を紹介している本です。
 それらは単なる一時的なピンポイントの「村おこし」ではなく、継続的にその地域一帯の人々の行動を支援するもののように感じました。



 訪問した村々の人々の表情は明るく、自然も街並みも美しかったそうです。
むしろ過去には「何もない村だった」「産業がだめになって仕事がなかった」「出稼ぎに行くしかなかった」などと、苦しかったというところも多い。(18ページ)
 現在の日本の村の状況でしょうか。
 やはり、国などによる何らかの積極的な関与がない限り、「何もない」地域になってしまうのでしょうか。
 本書でも地域の魅力・良い条件を最大限に活かしていることが強調されています。



 観光について、ランデック郡が例示されています。
夏は登山やハイキング、冬はスキーを楽しむ 観光客 が多く、群全体の年間宿泊者数は約850万泊に達している。(73ページ)
 ヨーロッパ各国から地続きで訪問できるというメリットはありますが、それよりも遠くの海外の国よりも、近くのオーストリアを選択するというのはそれなりの理由があるはずです。
 日本においては、北米やヨーロッパに行くよりも、東南アジアの国々に行くようなものでしょうか。



 筆者らがオーストリアの農山村を訪れて驚いたことがあるそうです。
どんなに小さなゲマインデでも中心部に立派な レストラン があることだった。(93ページ)
 ゲマインデは基礎的地方自治体のことですが、レストランがあるということは商店なども健在だということでしょう。
 しかも「立派な」というところが重要で、しかもホテルも兼用となっていることから、その村で生活が完結しているだけでなく、村の外からの訪問者を受け入れる準備が整っているということも意味しますね



 最後に生活している人へのインタビューがあります。
 大企業だとか中小企業だとかはほとんど気にしないといいます。
みんな、できるだけ、自分に合った仕事 がしたいのです。(178ページ)
 15歳からのマイスター制度というものがあり、それを利用して何かを習って、お金を得ることができるのだそうです。
 スキルアップが収入につながることを実感できるのですね。
 未成年が本格的にお金を稼ぐことには異論もあるかもしれませんが、何の目的もなしに大学に行くようなこともなるなるのではないでしょうか?




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