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さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学(再読)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学/山田 真哉
2005年2月20日/216ページ
目次:さおだけ屋はなぜ潰れないのか?―利益の出し方 ベッドタウンに高級フランス料理店の謎―連結経営 在庫だらけの自然食品店―在庫と資金繰り 完売したのに怒られた!―機会損失と決算書 トップを逃して満足するギャンブラー―回転率 あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか?―キャッシュ・フロー 数字に弱くても「数字のセンス」があればいい―数字のセンス


 まずは会計学に興味を持ってもらい、その本質をおおまかにつかんでもらうことが「会計の入門」になるという筆者の考えがあり、その点に加えて自分の身近なものとして会計を使ってもらうことを目的に書かれた本です。
 内容は、利益、連結経営、在庫、キャッシュフロー、機会損失、回転率などを題材として、実際の商売の事例を用いて説明しています。



 本業と副業の事例。
 本業が フランス料理店 で、副業が フランス料理教室 というお店がありましたが、実際に儲けているのは料理教室なのだそうです。
ここからいえることは、本業と副業はバラバラになっていてはいけない、お互いをつなげて考えろということだ。(57ページ)
 本書で指摘されているのは、フランス料理店で人を呼び込み料理教室で利益をあげるという補完関係となっているのが重要であるという点です。
 筆者は相乗効果がでているといいますが、むしろ積極的に2種類の商売を立ち上げたほうが単一の商売の場合よりも利益が大きくなるということでしょう。
 料理教室側から見れば、フランス料理店という商売自体が広告宣伝になっているとみることができるのですから。
 さらに具体的な例も。
楽天やライブドアといったインターネット企業が、証券会社を買収してそれに力を入れている。(59ページ)
 いわゆる「楽天経済圏」は、すでにこのころから形成され始めていたのですね。



 また、「在庫」について会計士ならではの見解も。
潰れる企業 は、大量に仕入れたことで失敗していることが多い。(91ページ)
 結果として、必要なものを必要なときに必要な分だけ買うのがお得であると結論付けています。
 個人消費のレベルでいえば、ある商品を大量に買ったはいいが途中で使わなくなってしまったという経験はほとんどの人にあるのではないでしょうか?
 それが商売となると、商品の陳腐化や経年劣化などにより無駄になってしまうこともあるでしょう。
 それらのことを考慮した場合、最初の仕入れを必要なだけ行うというのは、商売の鉄則なのかもしれません。



 そして最後は数字のセンス。
 過去に事業者から「50人にひとりが無料!」というキャンペーンがあったそうです。
 50人につき1人が無料になるということは、消費者としてはなかなかの確率だと思うのですが・・・。
この「50人にひとり無料」「2%割引」とほとんど同じことをいっているのである。(187ページ)
 しかし、これは事業者にとっては2%なのであり、消費者にとっては100%無料なのですから、意味合いが異なってくると思うのですが。
冷静になって計算してみると、たいして得ではないことを別の表現でいっているに過ぎないことがわかる。(同ページ)
 たしかに「50人にひとり無料」と「2%割引」とを比較すると、キャンペーンの効果が異なってくるのは頷けます。
 もちろん前者のほうが、消費者に対して商品の魅力を訴求したのは間違いありません。
(このお題は、2002年に全日空が実施した「楽乗キャッシュバックキャンペーン」を参考にしたとのことです。)





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