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IoTと日本のアーキテクチャー戦略 【家電などの「ものづくり」におけるモジュール戦略とは。システマティックな方策】

IoTと日本のアーキテクチャー戦略/柴田 友厚
2022年8月30日/261ページ
目次:なぜアーキテクチャー戦略が重要なのか アーキテクチャー論はいかにして誕生し発展してきたのか なぜ日本でモジュール戦略は誤解されてきたのか 車の脱炭素競争とアーキテクチャー戦略 自動運転開発競争とアーキテクチャー戦略 産業アーキテクチャー 二兎を追う経営──ダイキン工業のモジュール戦略 製造業のデジタル変容史 日本の正念場 サイバーとフィジカルの好循環へ


 アーキテクチャー戦略ジュール戦略 の誕生と発展、過去における日本の産業界への「誤った」適用、そして今後の産業界にとっての重要性について書かれた本です。
 アーキテクチャー戦略はシステムの分割と分業構造の決定、そしてインターフェイスのルールを決定することであるとし、かつてあのトヨタ自動車でさえ製品群、部品群の多さが自社の首を絞めていることに気づき、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)への転換を決定したことを紹介しています。
 また、これからの産業ビジョンの中核として、CPS(サイバー・フィジカル・システム)を紹介しています。
 以下、「様々なメーカー」「CPS」という視点で本書をみていきます。





様々なメーカー
 過去のアメリカの製造業においては、自社の製品に必要な部品や装置を下請け業者に発注するか、自社で製造していました。
 しかし、ある製品 の登場により、その構造が大きく変化します。
 部品のインターフェイスを公開して、主要な部品を外部の企業から調達するのです。
部品ごとに特化したメーカー群が生まれ、部品ごとに分業しながら並行して開発する産業構造が生まれたのである。(49ページ)
 その製品というのは、パーソナルコンピューター です。
 現在では当たり前のように、マザーボード、CPU、メモリ、グラフィックボード、電源、ケース、キーボード、マウスなどといった部品ごとにメーカーが異なります。
 このオープン・モジュール化によって技術は飛躍的に進化し、PC業界は大きく成長したのですね。





CPS
  IoT関連の書籍では必ず紹介されるコマツの コムトラックス
 ショベルなどの機械にセンサーやGPSを組み込んで、その機械を遠隔監視してかつ制御するシステムです。
中国では高価な建設機械の盗難が多いのだが、GPSが付いているために建機の場所がすぐにわかり、盗難防止にもなった。(218ページ)
 顧客が求める生産性の向上のほか盗難防止にもつながり、顧客満足度を大きく向上させたと言えます。
 しかし、この仕組みを拡張して、機械だけでなく建設現場全体のあらゆる要素を把握しコントロールするシステムを構築しているとのことです。
 これは、かつて個々の機械のみを制御していたシステムが、ラインを制御するシステム、そして工場全体を一括して管理するシステムへと変貌していった流れと似ているように感じます。









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