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孫子 - 「兵法の真髄」を読む

孫子 - 「兵法の真髄」を読む/渡邉 義浩
2022年11月25日/280ページ
目次:二人の孫子と二冊の『孫子』―孫武と孫臏 曹操による十三篇の確立―孫武十三篇に注す 戦いとは何か―兵なる者は詭道なり 合理性―戦はずして廟算して勝つ 先進性―三軍も気を奪ふ可し 実践性―日に千金を費やす 普遍性―君命に受けざる所有り 『孫子』の生かし方 『孫子』現代語訳


 あまりにも有名な「孫子」ですが、その特徴は戦いという究極的な状況のなかで、自分が生き残る道を真剣に模索した哲学と位置づけ、その総論だけでなく合理性・先進性、実践性・普遍性をキーワードにして解説している本です。
 この本は「史記」や「呉子」、「三国志」などもふんだんに参照して、「孫子」の成立・発展に関わる時代背景も併せて説明していることから、明らかに既に孫子を読んだことのある読者が対象だと思われます。




「武」という文字は、「戈」を「止」めると書く。(略)干戈(かんか、武器)の力により、兵乱を未発に止める、というのが「武」の本質である、と説明する。(iページ)
 なるほど、おもしろい読み方です。
 これとは別の解釈もあるようですが、「戦わずして相手を屈服させるのは最善である」という意味に通じるものがあります。
 謀略などによって戦わずにすませるということですね。




このように曹操は、少なくとも二系統の『孫子』を用意して、文章を校勘しながら定め、そこに注をつけたのである。(53ページ)
 また、注釈を施したりしたことから、曹操の存在なくして孫子を考えることはできないとことです。
 孫子の作者は必ずしも定まっていないそうですが、これをある程度確定して歴史に残した曹操の偉大な実績と言えるでしょう。
 原文の孫子は欠落したり、前後の文章で意味がつながらないところがあるのですから。




(略)③名君とは戦争を慎重にするものであり、④良将とは戦争を戒めるものであるという主張は、(略)矛盾といわざるをえない。それほど戦うのが嫌なのであれば、戦い方を指南しなければよい のである。(76ページ)
 ある意味正論ですが、戦う準備をしていなければ、簡単に戦争に巻き込まれることになる。
 だから、戦う準備を十分にしてることが平和につながる、という意味に捉えていましたが。
 汝、平和を欲するなら、戦の準備をせよ、ですね。




※ 紹介されている映画
 レッドクリフ
 









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