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アフターChatGPT 生成AIが変えた世界の生き残り方

アフターChatGPT 生成AIが変えた世界の生き残り方/山本 康正
2023年7月14日/192ページ
目次:ChatGPTの衝撃 なぜ今、生成AIが登場したのか 「アフターChatGPT」のビジネス 日本企業は「アフターChatGPT」をどう生きればいいのか


 ChatGPTに代表される生成AIの登場により、これからのビジネスがどのように変わるのか展望している本です。
 なお、これまでのAI技術と決定的に異なるのは、なめらかにコミュニケーションがとれること、公開から普及までのスピードが驚くほど速かったことなどだそうです。
 この筆者の本は、特定の情報や分析を紹介するだけにとどまらず、我々がどうしていけばよいかまで提言をしている点が特徴です。



 もちろん、対話型AIを使いこなすことに注意点もあります。
生成AIについても使い手の 情報リテラシー の高さが引き続き重要であることを示唆しています。(29ページ)
 つまりネット検索を行いその結果をうのみにしてはいけないことと同様に、生成AIの文章をそのまま利用することにはリスクがあるということでしょう。
 しかも、文章の意味を理解しているわけではなく、確率でもっともらしい言葉を持ってきているのですが、それをほぼ瞬時に行うのは確かに驚異的なことです。



 特定の分野では、AIが人間よりも優れていることが示されています。
全領域でAIが人間を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)を煽るのは、煽ることによって得をする 批評家メディア たちでしょう。(102ページ)
 そうではなく実務者はしっかりと現実を理解する必要があるといいます。
 ですから、何もないところから全く新しいアイディアを作り出すことはできず、大量の計算などの単純な仕事の積み重ねにより、それらしい文章を作り出しているわけです。
 それが理解できれば「AIの脅威」などという極端な論調については、実務上はあまり考慮すべきではないのかもしれません。



 かのマイクロソフト社もAIに力を入れているといいます。
グーグルですら『変わらなければ生き残れない』と本気で考えている。(114ページ)
 IT分野で最先端を走っている彼らでさえそうなのですから、日本の企業はそれ以上に模索していかなくてはならないでしょう。
 マイクロソフトにしてもAIでは遅れているようなことがいわれていますが、彼らの得意分野(OS、オフィスソフト、クラウドなど)と組み合わせて攻勢をかければどうなるかわかりません。



 AIの使い方についても。
 AIが生成したイラストの場合はどうでしょうか。
生成したイラストをそのままクライアントに納品しても(略)ほとんど差が付かず、付加価値 が認められないことでしょう。(124ページ)
 ですから、生成AIの使いどころは、自分の想像力・創造力をAIの力で補完することになるのでしょう。
 たとえば実務の現場において、電卓の登場でそろばんや暗算の技術はほぼ不要となりましたし、ワープロ専用機(PCのワープロソフト)の登場できれいな手書き文書の技術は特殊な場合除いて不要となりました。
 したがって、人は既存の技術の代わりに、AIを使いこなす技術を新規に獲得する必要があります。



 さらに、これまでになかったようなサービスが生まれるといいます。
最新のAI技術と企業や一般のビジネスパーソンの橋渡しをする、いわば エバンジェリスト(伝道師)的なサービスが、今後は大量に生まれていくかもしれません。(131ページ)
 これまでの技術は、会社において個人的に勉強したりして新しいものを導入したことが多かったかもしれませんが、AIのようにこれだけ高度な技術分野ではそれでは通用せず、筆者のいう「橋渡し」役の人たちが必要になるのでしょう。
 いわば、専門家どうしを結び付けるための専門の職種、職業がクローズアップされるということでしょうか。





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