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中欧の不死鳥 ポーランド不屈の千年史

中欧の不死鳥 ポーランド不屈の千年史/岡上 理穂
2019年4月10日/413ページ
目次:蒙古襲来 花咲く中世 黄金時代 風雲の時代 獅子王ヨーロッパを救う ピョートル大帝の罠 女帝の闘い 改革の時 王国滅亡 ポーランドはまだ死んでいない ショパンのワルシャワ 革命のエチュード 夢と幻 伝説誕生 黄金の角 宿命 帝国崩壊 再生 挟み撃ち 暗闇の闘い 勝者と敗者 自由への道


 中世から現代までのポーランドの歴史を、特定の人物を中心に描くことで、初めてポーランド史に触れる人にも分かりやすいよう工夫されています。
 ドイツとロシアに挟まれた国・ポーランドの歴史は、消滅と復活を繰り返しており、まさに波乱万丈という言葉がピッタリです。



 1863年にロシアの圧政に対して、ポーランドで「一月蜂起」が発生します。
 この鎮圧はロシアの財政を著しく圧迫したのだそうです。
1867年3月、ロシアは アラスカ と呼ばれる土地を720万ドルでアメリカに売却した。(179ページ)
 ロシアは不毛の土地が売れたことで喜び、逆にアメリカ国内では批判が起こったのだそうです。
 ポーランドでの民衆蜂起がアメリカの領土拡大に繋がっていくとは。



 ブロニスワフ・ピウスツキという人が1887年にサハリン島に流刑となります。
ブロニスワフは、後年 アイヌ 研究家として知られるようになり、刑期終了後は来日もしている(185ページ)
 極東の島に流され15年の強制労働の刑を受けたわけですが、それにしても、そのような中でよく地元民族の研究を行えたものですね。
 実際は、教師として地元の子どもたちと接していたのがきっかけらしいのですが。
 しかしその後、1918年に何故かパリで自殺することになるそうです。



 1938年、イギリスはポーランド支援を表明しヒトラーが激怒します。
「英仏はポーランドが攻撃されたらポーランド政府に対し、いかなる援助 も惜しまない」とチェンバレン首相が宣言したのだ。(277ページ)
 これが独ソ不可侵条約の呼び水となってしまったのは、ポーランドにとっては何とも不幸なことです。
 もしかしたら「支援」「援助」とは本気で戦う気がない時の常套句なのでしょうか?
 近年でも、大国に侵攻されている国に対して「支援します」とだけ言っている国があるようですが。





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