fc2ブログ

AI新世 人工知能と人類の行方

AI新世 人工知能と人類の行方/小林 亮太、篠本 滋 、甘利 俊一 監修
2022年8月20日/288ページ
目次:AIにできること AIは社会をどう変えるか AIの歴史と未来


 AIにできること、AIは社会をどう変えるか、そして、AIの歴史を未来を解説している本です。
 昨今におけるAIの応用が広がるさまは、広い川の水が堰を切って氾濫していてこの「洪水」がどこまで広がるか呆然と眺めているとたとえています。
 そのためにはAIに何ができるのか、そして何ができないのかを見極める必要があるとして、画像認識・生成、音声認識・生成、文章認識・生成など個別技術の紹介から、第1次・2次・3次産業別の活用例を具体的に見ていきます。



 AIに判断を任せるのは良いのですが、データのどの点に注目して判断したのかが分からないという困った欠点があります。
 その注目点を人間に教えてくれる手法があるようです。
最近は XAI という手法が開発されて、(略)ヒートマップとして色の濃淡で示すことができます。(30ページ)
 回答あり学習の場合はAIも過去の知見をもとに判断しているので、その過去の知見を積み上げたのは人間です。
 であればAIに頼り切りになるとこれ以上知見が積みあがらないことになります。
 しかし、AIが判断したよりどころを人間に教えてくれると、新しい知見の発見にも繋がるのだと思います。



 最近使われるようになった、採用のサポートをしてくれるAI。
 エントリーシートの文章を解析してくれるAIです。
学習したデータに偏りがあると、AIが差別 をしてしまう。(147ページ)
 過去に、AIによる採用システムを導入したアマゾン社がそのAIシステムの使用を中止してしまったという報道がありました。
 なんでも男性ばかり採用してしまうことになったのだとか。
 この事例でも「過去の実績」重視だと、うまくいかないことが示されていますね。



 AIはあらゆる産業において活用されていて、農林水産業もその例外ではないようです。
田植えや種植え、田畑の手入れ、収穫、出荷など、農家の 作業項目全般 において開発が進んでいて(略)(187ページ)
 ここで心配になるのは、業務全般があまりにもシステム化されてしまい、そのシステム内でしか農業ができないような状況になるのではないかということです。
 つまり、農業主が現在のコンビニエンスストアの店主のような存在になってしまうのではないか、ということです。
 AI農業の導入費用(フランチャイズ料的なものあり?)ばかり高くついてしまい、いざうまくいかなかったら・・・。



 最後にAI導入に関するデメリットも示されています。
高い能力を持つ 技術者 が育ちにくくなる(215ページ)
 さらに、あまりにもAI任せのため、現場で発生したトラブルを解決することができないのでは、という心配もあります。
 職場で高性能なコピー機などが動かなくなった時、どうしていますか?
 リースやレンタルの業者さんに連絡せざるを得ないでしょう。




関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
01 | 2024/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 - -
FC2
最新記事(T)
手にとるようにわかる ブランディ… 2024/02/26
ストーリーブランディング100の… 2024/02/24
ブランディングが9割《ケーススタ… 2024/02/22
60歳からは脚を鍛えなさい 一生… 2024/02/20
ブレイクスルーブランディング 【… 2024/02/18
80歳の壁 2024/02/16
選ばれる会社になる!ブランディン… 2024/02/14
中欧の不死鳥 ポーランド不屈の千… 2024/02/12
涼宮ハルヒの憂鬱 2024/02/10
銀行を淘汰する破壊的企業(再読)… 2024/02/08
数値化の鬼 「仕事ができる人」に… 2024/02/06
図説 世界の外食文化とレストラン… 2024/02/04
ポーランドの歴史を知るための55… 2024/02/02
スカートと女性の歴史 ファッショ… 2024/01/31
ジェネレーティブAIの衝撃 【8… 2024/01/29
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

広告R
広告R
ブログ村PVランキング
プロフィール

ReadingBooks

Author:ReadingBooks
起きて、読み、走り、食べて、寝る。(※ 本などの写真・リンクは、Amazon.co.jpアソシエイト 及び Rakutenアフィリエイト を利用しています。)

ポチっとな
にほんブログ村 本ブログへ

人気ブログランキング
カテゴリ
死 (5)
UK (10)
USA (1)
酒 (8)
月別アーカイブ
広告R